Q&A
- 歯周病について教えて下さい。
三大要因
- 細菌学的要因
- 構造的要因
a.口腔力学的要因
b. 軟組織の付着要因 - 習癖要因
以上が考えられます。
歯周病について多くは「1.細菌学的要因」が多く取り出さされています。従いましてこれに関しては、すでに説明されていますのでよろしいかと思います。
ただし、歯垢を除去しなければなりませんので、歯を磨いていてもむし歯になります。磨けていなければなりませんので、歯垢中に存在する歯周病原菌も除去できなれば同様です。
では、歯周病予防のため歯ブラシによる歯肉マッサージをするのでしょうか?それは心臓から送られてくる血液が歯肉の末端まで届きにくいからです。冬などの寒い季節の時、手足の指先は冷たくなりがちでその時は、指先を動かして温めますね。指先は自分の意志で動かせますが、歯肉は動かせませんね。従いまして、歯肉の末梢血管の血液の循環を促すのに歯ブラシによるマッサージが必要となります。
「2.構造的要因 a.口腔力学的要因」これは歯並びならびに噛み合わせです。でこぼこしている歯並びで食事をしていれば、歯を支えている歯周組織とくに歯槽骨と言われる部分が過剰な力がかかるためこれ以上は支えきれないと、細胞レベルで感知すると考えられ最小部分で崩壊を起こし、頭蓋骨全体を守ろうと思います。
従いまして、このような部分では歯周ポケットは深くなりがちなので歯周病原菌の侵入が容易くなりより歯周病の進行が助長されます。
また、駄目になった歯を抜いてそのままにしておくと歯が傾斜してきたり、挺出(伸びてくる)したりします。1本の歯の狂いが口の中全体を悪化させることになります。
「b.軟組織の付着要因」については、人間は無機有機複合体で出来ています。骨は無機物で内蔵、筋肉などは有機物でこれらは軟組織となります。骨はいろいろな結果の反映であります。人間は複合体でありますから軟組織が硬組織にどのように付着していたかによって硬組織―顎の骨―の形に影響がでます。口の中の軟組織の内、小帯(すじ)の付着状態により口腔力学の安定性に影響がでます。
また、舌小帯の付着が強い場合、下の顎の発育にも影響を及ぼすと考えています。したがいまして、小児の頃から歯周病対策を考えなければならないということとなります。歯周病は大人の病気ではなく、人間にとっての病気と考えていかなければならないと思います。
「3.習癖要因」
これは「2」の要因に関与します。肘をついて本を読んだり、テレビを見たり、学校の授業を聞いたりする癖は顔面頭蓋骨の発育に変形を招く恐れがあります。寝相もそうです。うつぶせ寝、横向き寝などです。重力場で生活していますので悪習癖は顎の発育、歯並びに影響がでます。また、口唇の悪習癖は、歯の発育方向、顎の成長発育に影響がおきますので、これも将来の歯周病予備軍となります。
呼吸も鼻で出来ず、口で呼吸を行っていると乾燥肌と同様に口の粘膜も乾燥し、口の中に潤いがなくなるため歯周病は助長されます。口唇閉鎖して鼻で呼吸するよう心掛けなければなりません。